コラム

COLUMN

  • 2023/02/09

    想像力豊かなポーズ解説(4)

    中立位のポーズである「パリガアサナ(ゲートのポーズ)、ヴァシシュタアーサナ、シャラバアーサナ(バッタのポーズ)、ダヌラーアーサナ(弓のポーズ)、エーカパーダラージャカポタアーサナ(鳩のポーズ)、ウシュトラアサナ(ラクダのポーズ)」について解説します。




    パリガアーサナ

    外側の腰を突き出すこと

    足を緩めると腰が突き出しやすくなる

    ゲートのポーズといわれます。まずは膝立ちで始めてみましょう。
    体側の伸びにフォーカスしてしまいがちですがそれは早とちりです。
    実は伸びている側と反対の体側をしっかり意識しないといけません。

    まず、手をついているほうのウエストのくびれを
    押し込めるだけ押し込みます。
    そうすると骨盤が伸びている体側のほうへ押し出されます。
    この位置で骨盤は固定します。あとは反対の腕を気持ちよく伸ばすだけ。

    ポイント・・

    ・ わかりにくいときは両手で骨盤を持ってみる

    ・ 骨盤全体を伸びている体側へ動かす

    ・ 目線は遠く正面へ

    ・ 正面を保つ

    ・ 足の伸びは気にしない

    効果・・

    ・体側の伸び

    ・腰回りの自由さ

    ・腰痛予防

    ・深い呼吸

    骨盤の位置で伸び方が変わってきますので、
    できるだけ上になっている体側のほうへ
    骨盤を移動させてい置くことが重要です。

    そのために、下になっている側のウエストを
    グッと反対側へ押し込むように意識します。
    くびれを強くするイメージです。

    骨盤の位置が決まったら、脇腹にあるチャックを下から
    指先へと開いていくように伸ばしていきます。

    下半身が踏ん張れていなければポーズがぐらつきます。
    足は延ばす必要はないので、しっかり踏ん張れる足幅や、
    膝の緩め方を調整してみましょう。


    ヴァシシュタアーサナ

    足で押す力が肝心
    よりバランスと柔軟性が求められるバリエーション
    初めは膝を落として練習してみよう

    バランスが求められるポーズですが、
    コツさえつかめたら疲れることもありません。

    足でしっかりと横軸にひっぱることが重要になります。

    縦軸に伸ばす力はいりませんので、
    まずは足でマットを押して起き上がる練習をしましょう。

    四つん這いから初めて、
    両足でマットを後方へひっぱりながら体を起こしていきます。

    体重はほとんど足が支えてくれますので腕が疲れることはありません。

    ポイント・・

    ・ 横軸にひっぱる

    ・ 手をつく位置は腕(肘)が最も伸びるところ

    ・ マットを引っ張りあう力

    ・ 縦方向をイメージしない

    効果・・

    ・ インナーマッスル強化

    ・ バランス感覚

    ・ 骨密度UP

    ・ 集中力

    ・ 重心を知る

    腕の力で体を起こしているわけではありません。

    縦軸に伸ばす意識を捨てて、横軸を伸ばしていく意識を持ってみましょう。

    コツがつかめてきたら、片手をあげたり、片足を持ってみたり、

    片方だけ胡坐になってみたり、様々なバリエーションが楽しめるポーズです。


    シャラバアーサナ

    おなかで強く床を押す

    より腹筋と背筋が鍛えられるバリエーション

    腹筋を意識しやすいバリエーション


    シーソーのようなポーズです。

    誤ったやり方をすると腰が痛くなったりします。

    腰に負担がかかっている・腰が痛いというやり方は間違いです。

    正しい練習をすると腰痛予防として大変効果的です。

    とにかく腹圧で床を押すことだけに集中します。

    腹圧で体が浮いてきたら自然な鼻呼吸を続けましょう。



    ポイント・・

    ・ 腹圧と腹筋を使う

    ・ 呼吸を止めない

    ・ 首をすくめない

    ・ 腰を伸ばす

    効果・・

    ・ 腰痛予防

    ・ 背筋と腹筋の強化

    腹圧を高めて床を押すのですが、この時の「腹」とは下腹部をさします。

    支点がおへその下にあります。

    この支点が床に固定され、
    おなかが床を押す力で徐々に体が持ち上がっていきます。

    ですから、浮き上がってくるべき最初の場所はおなかから近い部分からです。

    手足の先を最初に浮かせるのではないので注意しましょう。

    どこが支点で力点なのかをイメージしながら
    ゆっくりとポーズをとってみましょう。

    腕をどこに置くか、伸ばすかでポーズにバリエーションが生まれます。



    ダヌラーアーサナ

    膝が外を向かないように
    腕の向きを変えたバリエーション より強い柔軟性がもとめられる

    弓のポーズといわれます。

    弓って強い力で引くことによって弧を描きますよね。

    弧の中央部分、いちばんテンションがかかっているところがへその下です。

    上で説明したシャラバアーサナと体の使い方は同じ。

    シャラバアーサナに弓の弦をプラスした形です。

    腹圧が一時も緩まないように注意して足の甲を持ちましょう。

    ポイント・・

    ・ おなかを押し出す(腹圧)

    ・ 腹圧をかけたまま呼吸

    ・ 足の甲が持てたときに腹圧を抜かない

    効果・・

    ・ 体幹強化

    ・ 腰痛予防

    ・ 胴体のストレッチ

    ・ 腹筋と背筋のバランス

    「手が足の甲を持つ」というところにフォーカスしてしまいがちです。

    しかし、手が届くことは本当はどちらでもよく、、

    見極め方として、胸だけが上がっているポーズは腹圧が使えていません。

    どんな激しいことをしても腹圧が緩まないことが求められています。

    ポーズの見た目に惑わされて、
    本当は何を問われているかを見失うことがあります。

    このような胸だけ上がっているときは
    腰が折れて(反っている)だけなので腰痛がひどくなります。

    腹圧系のポーズは、お尻から緩やかな坂を作るように
    上がっている状態が正解です。



    エーカパーダラージャカポタアーサナ

    ハトのポーズ バリエーション 骨盤調整ストレッチ
    ハトのポーズのバリエーション バックベンド(後屈)

    ハトのポーズ バリエーション ねじり

    ハトのポーズ バリエーション 最強のバックベンド(後屈)

    ハトのポーズ バリエーション 伸び

    全身の柔軟性が必要なポーズです。

    無理をして練習するべきポーズではありません。
    無理すると腰を痛めます。

    より簡単・安全にできるバリエーションに作り下げて練習を始めましょう。

    まず、片方の足をたたみます。

    この時にたたみ方によってポーズが楽になったり困難になったりするので、

    調整のハンドルのようなイメージで自分にあった向きを見つけます。

    もう片方の足は、膝を伸ばしたまま後方へ引きずられるようにして遠ざけます。

    骨盤が正面に来るように調整します。


    ポイント・・

    ・ スタートの足の向きや骨盤の向きが肝心

    ・ 骨盤回りが伸びている感覚でOK

    効果・・

    ・ 足と骨盤回りのストレッチ

    ・ 胸が開く

    ・ 呼吸が深くなる

    ・ 解放感

    上半身をどうするかはさておき、
    下半身にしっかりと効いているアライメントを見つけることに集中しましょう。

    下半身の位置が決まったら、腕をあげたり、
    手をつないだりするバリエーションを加えてもよいでしょう。


    バリエーションを加えることで、
    エーカパーダラージャカポタアサナIIなどポーズ名が変わってきます。


    上半身に先に目が行ってしまうと体の使い方を誤ります。
    そうなった場合、腰の反りにテンションが集まり
    腰痛が悪化したり、ポーズ中に痛みを伴います。



    ウシュトラアサナ

    骨盤を前へ突き出す
    腰が動いてしまう時は固定する

    前後に拮抗する力を利用して

    このポーズを90度回転させてみてみてください。
    するとダヌラーアサナになるではありませんか。

    ダヌラーアサナ


    ということで体の使い方はダヌラーアサナと同じです。
    おなかを突き出して、限界まで突き出した位置で固定します。
    腹筋と腹圧が求められるポーズなので、腰の反りを求めるものではありません。

    ポイント・・

    ・ 手が足につくことは二の次

    ・ 骨盤を押し出した位置に固定する

    効果・・

    ・ 腹筋と背筋の強化

    ・ 前面の伸び

    ・ 胸やのどの解放

    柔軟性が足りないと手を足に持ってこようとするあまりに、
    下半身(骨盤)が後ろに倒れてきてしまいます。


    これでは腰椎が圧迫されて危ないので、
    絶対に下半身(骨盤)が動かないように注意してください。


    骨盤を前へ強く押し出します。
    へそが飛び出てしまうくらい前方へ押し出します。
    押し出した位置から骨盤が動かないように固定します。


    手を足のほうへ持っていくことで骨盤が動いてしまうならストップ。
    手を足におろすことが大切なのではなくて、
    骨盤を強く押し出して体の全面が激しく伸びていることが重要です。





    筆者 株式会社アヤボディアーキテクチャー代表取締役 橋本彩
    「生活にフィットするヨガを」を理念にヨガインストラクター養成校を経営。
    2007年以降、卒業生は数千人を超えました。卒業生が今のヨガ界をリードしています。

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    アヤボディアーキテクチャーは東京校、神戸校、名古屋校、福岡校の4校で授業を行っています。またオンライン校での授業もご参加いただくことができます。週末だけ神戸校へということもできます。各校に専門講師がたくさん所属しています。例えばアロマヨガインストラクター養成講座は福岡校と神戸校では講師が異なります。

    そのためカリキュラムも違ってくる。講師の数だけカリキュラムも異なるということ。ヨガは指導者が異なることに新しい学びや発見があります。同じようにヨガインストラクター養成講座に通われているメンバー(生徒様)が毎回異なることで新たな経験や学びがあるのです。アヤボディアーキテクチャーの授業はいつも違ったメンバー(生徒様)が集います。受講関数やレベルもまちまち。その多様性が応用力や柔軟性を養ってくれていると日々講座を通して実感しています。

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    「授業はどんな感じ?」「先生は?」「初心者でも大丈夫?」など、学校紹介動画を見れば不安が解消します。
    アヤボディアーキテクチャーのヨガインストラクター養成講座は少人数制で、テーマごとに、みんなのアイデアを持ち寄って進めていく授業は、”講義”ではなく、まさに”研究”です。
    だから、2回として同じ授業は出来ない。2回として同じ答えは出ないんです。私たちは個性を尊重し、個性を伸ばす授業をしています。十代の生徒様もいれば定年退職後にチャレンジされた生徒様もいます。職業や経歴もまちまち。ヨガの経験もゼロ~25年など幅広い方がヨガインストラクター養成講座に集っています。
    それぞれみんながアイデンティティや個性を生かしてヨガを深めること。経験や専門性にヨガをプラスアルファさせて新しいものを作り出していく。そんな多様性あふれる空間で、それぞれをヨガでつないでいく楽しさややりがいは参加してみないとわからないもの。そのほんの1シーンにはなりますが、実際の授業の様子や、講師先生のコメントを動画にしました。

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