ヨガの持ち物
ヨガを始める前に準備して欲しいものについてお話します。ヨガマットやヨガウェア、ヨガブロック、ヨガベルトなど自分に合った心地よいグッズをそろえてるとヨガがもっと楽しく・快適にできるようになります。選び方や使い方をご説明します。
ヨガに必要な物
ヨガウェア
ヨガをするとき特にこれを着ないといけないというものはありません。自分が動きやすくて快適であればそれで良いでしょう。
注意したいのは、ボタンや金具がついているもの。ポーズをとったときに肌に当たってけがをしたり、突起が気になってヨガに集中できないこともあるので注意です。また、膝立ちになることも多いので、膝のダメージが気になる場合は長いパンツのほうが快適でしょう。
基本的には素足で行います。靴下をはくとヨガマットのグリップ力が効かないこともあります。ヨガは足裏のグリップが何よりも大切です。
ポーズがしっかり決まるかどうかは足裏の力次第ともいえるほど。できるだけ踏ん張れる状態で練習をしましょう。
ヨガマット
ヨガマット選びはこれからのヨガライフのパートナーを選ぶようなもの。長く付き合える好みのものを選びましょう。選ぶポイントがいくつかあります。
・ 分厚さ(重さ)
・ 表面の凹凸
・ 丸めるか折りたたむか
・ 色や柄
・ 素材
持ち運びの回数が多い人はあまり分厚いものはお勧めしません。5ミリ以上になるととても重たいものになります。
また、あまりに分厚いと足裏の踏ん張り感が失われてポーズをしているときに不安定になってしまうこともあります。ヨガマットはまっさらの状態では表面がヌルっとしていることがあります。
初めて使う時は濡れタオルで表面を拭いて、グリップが効くようになってから使用しましょう。私自身も10年来使っているマットがあります。ヨガマットは使えば使うほど自分の肌のようになじんできます。
また、メンテナンスには表面を拭いて日干しをすると良いでしょう。
ヨガベルト
ヨガベルトを使ったことのない人も多いはず。インストラクター養成講座になるとヨガベルトが活躍します。
どんなものかというと、布素材のベルトでバックルが1つついています。用途は様々。例えば座位前屈のとき。柔軟性が足りない時に足先ひっかけて使うと楽に同様の効果を得られることができます。
指導者として使う時は、生徒の腰にひっかけて引っ張るなどしてポーズの補正を行う時に活躍します。素材やベルトの幅、長さなどいろんな種類があるので使いやすいものを選びましょう。
私個人としては幅が8cmくらいある幅広のものが使いやすいと感じています。
ヨガブロック
ヨガブロックもまたポーズを楽に練習したり安定させてくれる補助具のようなものです。例えば立位のポーズの時に、柔軟性が足りずに手が床につかない!グラグラ不安定!ということがあります。
そんな時にブロックを置いてその上に手をつくとポーズを安定させることができます。ベルトと一緒で手足の長さが足りない時に使用する事が多いのですが、ブロックはさらに様々な使い方ができます。
脚の内側の筋肉を意識して使うために膝にブロックをはさんだまま練習したり、あおむけのポーズでお尻の下に敷いたりするとできなかったポーズが楽にできるようになったりします。
ヨガブロックを選ぶポイントは素材と大きさ。体重をかける練習をする場合は固い素材が良いでしょう。ウレタンや木製のものがあります。
環境
ヨガをするとき音楽を聴きながらという方も多いかもしれません。リラックスして集中できる環境がベストです。中には動画を見ながら練習する人もいらっしゃるでしょう。
ヨガではしっかりと呼吸に意識が向けられ、目線が保てることも重要になってきます。ですから、騒がしい場所や時間的に焦っている時など呼吸が早くなるような状況では効果が半減してしまいます。そして目線もとても重要です。あまり意識したことがないかもしれませんね。
ポーズは姿勢そのものです。例えばスマホを見ている姿勢は目線が下がり首が曲がって猫背であることが多くなります。これは目線が下にあるから。目線によってポーズは大きく変わってきますので、動画を見る方法も注意した方が良いでしょう。
筆者 株式会社アヤボディアーキテクチャー 代表取締役 橋本彩
「生活にフィットするヨガを」を理念にヨガインストラクター養成校を経営。
2007年以降、卒業生は数千人を超えました。卒業生が今のヨガ界をリードしています。